今期のシンシナティ・レッズの躍進を支える一人、
ローレンは以前にも紹介した。今回は彼の前を打つ打者、
ジョーイ・ボットーについて紹介しようと思う。

この選手、2年前にレギュラー定着した期待の有望株だ。
……という説明はふさわしくないかもしれない。と、いうのも、定着初年度は151試合で.297 HR24 RBI84 OPS.874。昨年は131試合ながら.322 HR25 RBI84 OPS.981と既にナショナルリーグの優秀な一塁手達の一人と数えられるのに十分な実績を残しているからだ。
特筆すべきは選球眼で、一昨年は59個。昨年は70個となかなかの水準を誇るにもかかわらず、三振は110個以下とスラッガーとしてはそれほど多くない。
ゆったりとしたフォームから、スムーズなスイングで広角に打ち分ける。本拠地、グレートアメリカンボールパークで打った本塁打は、レフト方向に5本、センター方向に5本、ライト方向に3本と見事に打ち分けている。
本塁打数のほど半分を敵地で打っており、決して打者有利な本拠地でだけ通用する打者ではないことも大きなポイントの一つだ。
特にOPSはわずかながらアウェイの方が上回っているほどである。
まだ26歳のボットーだが、レギュラー定着時から将来のMVP候補として名前を挙げられてきた。
今シーズンは.316 HR21 RBI59 OPS1.014と、プーホールスをも上回る活躍を見せている。(プーホールスは今期”不調”でOPSが1に届いていない)
所属チームの地味さから、オールスター選手得票では食い込めなかった。ナショナルリーグには前述したように優秀な一塁手が多数おり(プーホールス、フィルダー、ハワード、ゴンザレス)、statsで見れば優秀なボットーも、ハワードの豪快なスイングには負けてしまう。
だが、オールスターゲーム最期の一人を決める投票には、ヒース・ベル、カルロス・ゴンザレス、ビリー・ワグナー、ライアン・ジマーマンらと共に選出されている。
本塁打数がメジャートップに並ぶなど、最近は派手さも増してきている。是非とも、晴れ舞台にのぼってもらいたいものだ。
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