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潰されることで伝説になった男?投手起用論??

前回はMLBで”酷使”され、選手生命で初の挫折を味わっているシールズ投手について記載した。
今回はある選手の紹介になる。その内容については薄く、どちらかというと批判が中心となる。
非常に長い記事になる。もしかしたら、同じことを何度も言っているかも知れないが、それだけ思い入れがあるということで許して欲しい。


阪神タイガースという球団がある。私はここがあまり好きではない。
一つ理由を挙げろと言われれば、私は間違いなくJFK問題を選ぶだろう。特に、"K"の部分を。

阪神タイガースに所属するごっつい男、久保田が私は大好きだった。
投げおろす、という言葉が似合うフォームから150キロを連発、かと思えばスライダーで三振に切って取る輝きに私は魅せられた。
ウィリアムスより、藤川より彼は輝いていると思っていたし、実際にそういう時期もあったのだ。

彼の成績を記す。wikipediaより転載。
久保田stats
クリックで拡大。

MLBのような観点からみれば、彼は決して、超一流とか、歴史に残るとか言う成績を上げてきた選手ではない。WHIPは常に高めで、つまり被安打も与四球も多い。
三振の数も投球回と同じぐらいで、中継ぎとしてはもっと奪って欲しいところだ。
だが、素晴らしい成績を上げているのも事実。防御率1点台や、連続最多ホールドを受賞できる選手が何人いるだろう?MLBならともかく、日本人で投球回と同じだけの三振を奪う投手が何人いただろう?彼は素晴らしい選手だったのだ。

最大の特徴は、登板試合の多さである。タフネス。その一言に尽きる。
複数回にわたる登板もこなしながら、彼は登板90試合という、おそらくもう誰にもやぶられるべきではない記録を作り、歴史に名を刻んだ。
90試合というと、1,5試合に1試合は投げていることになる。恐るべきというよりは、投手としてはたどりついてはいけない領域に達してしまったともいえる。
登板しない日でも肩を作ることはあったろうから、実質的に彼にかかった負担はそうとうのものだったと思う。
案の定、次の年は序盤こそ昨年と変わらぬ投球だったものの、終盤は無惨なほどに打ち込まれた。
明らかな疲労である。球速は出ず、コントロールは甘かった。
にもかかわらず、次の年に先発転向を言い渡した首脳陣にはあきれざるを得ない。いや、90試合登板させた時点で罵倒されてもおかしくはない。

投手にとって、肩や肘は命である。ここの怪我によって選手生命を絶たれる選手は星の数ほどいる。
過去には権藤、稲尾。近代には伊藤や与田があきらかに投げすぎによって選手生命を絶たれている。
その前例がありながら、使えるときに使っておけとばかりに久保田を酷使した阪神首脳陣はなんだったのだろう。
聞くところによると、岡田監督は「(登板試合数の)更新を目指すか」と言っていたらしい。事実、久保田は同点やビハインドでの登板も多かった。
監督は、発言に責任を持てるのだろうか。その実行により、久保田が長く続くはずだったキャリアを短く終えてしまったとき、彼の野球人生に対してどう責任を取るつもりだったのだろうか。
年俸もなかなか上げてもらえなかったことにはもはや怒りすら覚える。2年間で150試合以上に登板し、連続最多ホールドの選手に「防御率が下がったから」とダウン提示はないだろう。
久保田は、その多すぎる登板によって文字通り”選手生命をすり減らして”マウンドに登っていたのだ。それに報いるには、あまりにひどい言葉だ。
80試合登板の藤川は、2億円もらっていた。その後も年俸はあがった。久保田は、下がった。
言うなれば、56本塁打を打った選手を褒め称え、低打率だが57本塁打を打った選手を評価しないようなものである。明確な弱点はあるが、その偉大さはなんら衰えることはないだろうに。

大事にされつつも、チーム事情によって登板せざるを得なかったシールズと違い、久保田はまるで大切にされた気がしない。
困った、久保田。同点だ、久保田。リードしているところで久保田。連投は当たり前という感すらある。
久保田ばかり取り上げているが、阪神ではほとんどの中継ぎ投手は酷使の域に達していると思う。抑えの藤川ですら、そうである。

久保田という投手からは、今なおNPBに色濃く残る負の伝統が見えてくるように思う。
選手の故障という物を完全に自己責任ととらえ、球団の酷使という表現はあまりされない。
中継ぎ投手にたとえると、連投などは球団への貢献として賞賛される。不用意に登板させた球団に対する批判は、ない。
結局の所、たとえ故障したとしても、「球団のために身を散らした」などと賞賛する、悪い意味での日本らしさが伝統を続けさせているのだと思う。

また話しがそれて申し訳ないのだが、阪神という球団はとことん選手を使い潰しているように思えてならない。
先日金本の話をしたが、あれは好意的にみた見方で、少々の悪意を持って見てみると、彼のフルイニング出場も球団の久保田の酷使とはまた違った意味での酷使といえる。
彼が記録を伸ばすたびに、記念グッズがつくられ、それは飛ぶように売れる。球団としては、おいしい”金づる”であるという側面は否定できない。

故障明けの今期、久保田はまたも驚異的なペースでマウンドに上がり、そして今、2軍で調整をしている。
滑り出しは素晴らしかったのだが、2軍落ちする前はボコボコだった。球威が衰え、変化球が切れない。試合を見ていて、あのときと同じだ、と思った。本当に悲しい。

おそらく、NPBではそもそも投手を”酷使”するという感覚がまだないのだろう。近年では中日の浅尾や巨人の山口、越智などの登板数が多い。
野球界は、いったいいつまで悲劇を繰り返せば気が済むのだろうか。

次回で先発投手について検証した後、第4回でまとめとしたい。
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テーマ : プロ野球
ジャンル : スポーツ

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非公開コメント

ほとんど同意。
阪神は特にひどかったですよね。
セに酷使が多いような気がするのは気のせいかね。

横浜の牛田、去年は4試合の登板のみ。
今年は60試合中31試合に登板。そして、結果がこれ。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/flash/KFullFlash20100617110.html
これについてはどう思うかな?

蟹さん、コメントありがとうございます。

阪神は今年も西村をマウンドに上げまくっていますが、果たしてどうなることやら。パシフィックリーグでは摂津が心配ですね。
セでは確かに酷使が多い気がします。

牛田は半分に登板している時点で投げさせすぎでしょう。
中継ぎなら登板試合数は60試合程度を限界とすれば良いと思うのですが、如何でしょうか。
牛田、また記事にしてみますのでしばらくお待ち下さいませ。
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